土壌汚染は、揮発性有機化合物や重金属等の不適切な取扱によってこれらの物質が排水に混じり、地下に浸透することで引き起こされます。 近年、汚染調査が進み、市街地や工場跡地などで土壌汚染が明らかになるケースが増加しておりますが、いったん土壌が汚染されると、長期にわたり有害物資が蓄積され、人体や農作物、生態系への影響が考えられます。
そこで法律では、汚染の可能性の高い土地について調査を実施すること、そして、土壌汚染が判明し、それによって人の健康に係る被害が生ずるおそれのある場合には、必要な措置を講じること等が定められています。
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使用履歴の調査 現地確認 |
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有機溶剤の土壌ガス調査 重金属の土壌調査 ボーリング調査 地下水等調査 |
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現位置処理 掘削処理等 完了調査 モニタリング |
※ ホットソイル工法、掘削管理型処理等、汚染の状況、予算に合わせてご提案させていただきます。
測定ポイントは通常100m²に一箇所のサンプリングを行います。
汚染の可能性の低い区画については900m²に一箇所(5箇所から採取し合わせて1検体)となります。又、汚染の可能性がないと知事が判断する区画についてはサンプリングの必要はありません。
サンプリングしたものを分析いたします。重金属類は土壌調査、揮発性有機物はガス調査を行います。
表層で汚染箇所が発見されれば汚染が地下どこまで広がっているか深度調査を行い汚染範囲の確定をします。
同時に地下水の汚染の有無を調べます。調査結果に基づき最良の浄化、処理方法を提案いたします。
揮発性有機化合物(VOC)により汚染された土壌にホットソイルを添加・混合させ発生する熱によりVOCを揮発させて活性炭に吸着させて浄化する工法です。
1.掘削した汚染土壌はホットソイル処理装置を設置した仮設テントへ運びます。
2.汚染土に専用混合機でホットソイルを添加し撹拌します。
発熱が起こり、VOCsの気化が始まります。
3.VOCsは約一日で蒸発します。テント内で蒸発しVOCsは集塵機を通した後、活性炭に吸着させ回収します。
4.浄化が完了した土は埋め戻します。
汚染土壌を掘削しそのまま最終処分場(管理型・遮断型)に搬出処理する方法です。コストはかかりますが確実に処理、浄化できます。汚染の程度によりセメント原材料としてリサイクルするとも可能です。
土壌洗浄は「分級」と「洗浄」が鍵です。汚染物質は、粒子の小さいシルトに多く含まれるため、最初に汚染土壌を砂利・砂・シルトなど粒子の大きさごとに分別する「分級」を行います。そして粒子の大きい砂利・砂を、洗浄し「浄化」します。浄化された土はリサイクルされ、埋め戻しに利用されます。汚染物質はシルトとともに、濃縮汚染土として処分する方法です